池袋で悲惨な交通事故が起こってしまいました。
事故を起こしたのは飯塚幸三さんで87歳の高齢者です。
「また高齢者の運転事故か・・・」
最近ウンザリするほど聞き飽きたニュースですが、今回は特に悲惨でした。
飯塚幸三氏とはいったい何者か?
- 飯塚幸三氏の学歴や経歴
- 「アクセルが戻らない」という証言は本当なのか(追記:嘘でした)
などの情報をまとめてました。
飯塚氏の経歴は華々しいもので、国に功績をたたえられて叙勲を受けた人物だったんです。
彼自身は軽傷で助かりました。
今までの輝かしい経歴と今回の事故、振り返ってどう思うんでしょうね。
池袋で多重交通事故発生!歩行者10人を巻き込みゴミ収集車に衝突
東池袋の交差点で乗用車による多重交通事故が発生しました。
【池袋事故 2歳児ら2人心肺停止】https://t.co/NWQ4CLsK0B
19日午後、東京都豊島区東池袋の都道交差点で、乗用車とゴミ収集車が衝突する事故があった。歩行者10人が巻き込まれているといい、20代女性と2歳女児が心肺停止の重体、70代男性と80代女性が重傷。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年4月19日
金曜のお昼どき。ぽかぽか陽気の街中が一転して地獄絵図になってしまいました。
今回の事故で3歳の女の子とその母親がお亡くなりになっています。
(↑ゴミ収集車に激突した現場)
事故を起こした乗用車は猛スピードで突っ込んできたといいます。
ゴミ収集車の惨状を見るとどれだけスピードを出していたかわかりますね。
運転していたのは87歳の飯塚幸三さん。またしても高齢者による交通事故です。
75歳以上がすでに10人に1人以上いる現状を物語っています。
- 若いときから運転していた高齢者
- 車が生活に必要な高齢者
こんな人たちが自分から免許を返すことはなかなか難しい現実。もっと免許更新のルールを厳格にしてもいいと思います。
ただ87歳の飯塚幸三さんはただの高齢者ではありませんでした。
輝かしい学歴と経歴を持つ国に尽くしたといわれる人物だったのです。
飯塚幸三の学歴や経歴が凄い!新紙幣のあの人と同じくらいの勲章を得ていた
池袋プリウス事故 犯人の飯塚幸三(87)は東大卒の旧通産省・元工業技術院長 クボタの元副社長。平成27年秋の勲章受章者。 pic.twitter.com/Wb1zWdL0QJ
— sakamobi.com (@sakamobi) 2019年4月19日
飯塚幸三さんの学歴と経歴を見るとかなりの上級国民。凄い人でした。
飯塚幸三の学歴!工学博士を取得したスペシャリスト
飯塚さんは東京大学を卒業しています。
工学博士を取得していますのでかなりのスペシャリストと言えます。
工学博士を得るためには、以下の2通りしかありません。
- 大学院を卒業する
- 論文をある程度発表して大学に認められる
大学に飯塚さんが専攻した分野で研究する能力があると認められている訳です。
飯塚幸三の経歴!計量計測における日本の権威
- 旧通産省 元工業技術院長
- 農機大手クボタ 副社長
- 工業技術院長
- 国際度量衡委員
- 国際度量衡委員会副委員長
- 計量研究所長
- 国際計測連合会長
- 日本計量振興協会会長
- 計測自動制御学会会長
- 機械振興協会会長
- 日本規格協会理事
飯塚幸三さんは旧通産省、現在の経済産業省の人でした。
しかも工学博士を取得しているだけあって、数々の華々しい役職を歴任しています。計量計測のスペシャリストでした。
国際度量衡総会の日本代表も務めたこともあります。メートルやキロなどの定義を決める国際会議ですね。
飯塚さんは計測計量分野における日本の権威だったことがうかがえます。
一般人からするとイマイチすごさがわかりませんね^^
でも学歴や経歴を見ると、飯塚さんは日本のエリートの1人だといえると思います。
飯塚幸三の年金はいくら?推定金額が海外の報道で判明!
日本の権威ある人物が起こした事件で今現在逮捕されていないということが海外でも報じられました。
- 加害者は依然として警察に拘禁されていない
- 公衆に対して謝罪の言葉もない
tribunnews.comより
また飯塚さんの年金の金額にも触れており、およそ3000万から4000万円だろうと報じていました。
各公益団体のトップを転々とするとこれくらいの金額がもらえるですね。
勲章を授与された人物は一般人と違うという論調でした。
飯塚幸三は瑞宝重光章を受賞していた!新紙幣の北里柴三郎と同等の勲章
飯塚さんは2015年に瑞宝重光章を受賞していました。
瑞宝章とは国や社会のために尽くした人に与えられる勲章なんです。
「事務次官の職にあって、他の人から模範とされる人物が受賞されるとあります」
飯塚さんがどれだけ凄いかがわかると思います。
瑞宝重光章は昔で言えば「勲二等瑞宝章」です。
戦前で言えば、勲一等、勲二等とかいう勲章ですね。
新紙幣の千円札に描かれる北里柴三郎さんも勲二等瑞宝章を受章していました。(のちに勲一等旭日大綬章を受賞)
そんな人が大事故を起こしてしまうなんて・・・。
こんなにエラい人なら運転手を雇うとかできなかったのかと思ってしまいます。
運転が好きで免許を返納することができなかったのか。残念でなりません・・・。
飯塚幸三が言った「アクセルが戻らなくなった」って本当?
(※イメージ。プリウスの高齢者事故は多い)
飯塚幸三さんは「アクセルが戻らなくなった」と言っていたという。
本当にそんなことがあるのだろうか?
飯塚さんが運転していた車はプリウス。
ですからマニュアル車ではなくオートマチック車。アクセルが故障しても十分な力でブレーキを踏めば止まるそうです。
本当にアクセルが戻らなかったのか。
高齢者の交通事故で多いのがブレーキとアクセルの踏み間違い。ブレーキだと思ってアクセルを踏んでいたのではないか?
防犯カメラの映像ではブレーキをかけずに交差点に突っ込んだ様子が映っていました。
追記:ブレーキが故障している形跡なし
飯塚さんが事故を起こした車を調べた所ブレーキが故障している形跡がなく、アクセルとブレーキの踏み間違いの可能性が高くなりました。
「アクセルが戻らない」
という主張は最初からヘンだったんですよね。高齢者事故に多い踏み間違いだったようです。
一刻も早く免許の自己返納をするべきだった
飯塚さんは周りに運転を辞めるつもりだと言っていました。
- 最近右足を引きずりつえをついていた
- 車庫入れに苦労していた
- ごみ収集車に衝突する際にも、よける様子はなかった
こんな証言もあり、飯塚さんの認知能力も身体能力もだいぶおとろえていたんだと思います。
2年前の運転免許の更新は正常と判断されたのは皮肉。
警視庁も高齢者による事故が多くなったこともあって、75歳以上の運転免許更新は認知機能検査を行うようになりました。
老人になるとついこの間まで元気だったのに急におとろえた。
・・・なんてことは良くあります。
高齢者の運転免許更新はペーパーテストだけでなく技能テストも必要なのかもしれません。
それにしても生活に余裕があるのになぜ自らハンドルを握ったのか謎です。
地方在住で生活に余裕がない・・・と理由なら多少理解できますが、都会の真ん中で生活にも余裕があって身体が不自由だった。
普通だったらタクシーなり使いますよね。
飯塚幸三氏が自分の経歴と今回の事故についてどう考えるか
池袋の多重交通事故を引き起こしてしまった飯塚幸三さんについてまとめてみました。
クボタの副社長など大きな組織で重要なポストを歴任した飯塚さん。
自分の運転能力がおとろえたことを自覚していたのにも関わらず、車の運転を続けてしまった。
華々しい経歴があり自意識過剰だったのかと思ってしまいます。
75歳以上が受ける認知機能検査に合格して逆に自信を持ってしまう人もいるようです。
運転免許の強制返納は必要だと思います。